柱のオブジェとジグソーパズル

先週は、礎石/束石のカタチに合わせて、柱の底を刻む作業を紹介しましたが、その成果がこちらです。

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見事と申し上げるべきか、よく88本も削りましたね、と頭が下がります。なんだか、抽象芸術のオブジェみたいですよね。

そんな、柱に墨付けしているのが、こちらです。

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柱の底のカタチは全て違いますから、当然長さも全部違います。それを考慮して、つなぎ合わせる材木の位置を書き込み、ほぞ(材木をつなぎ合わせるための穴)を刻む場所も決めてゆくのだそうです。他の職人さんが、言っていましたが、間違えたら修正が利かないので、相当に神経を使う作業だそうです。

そんな墨付け作業をしてくれている職人さんは、ただ寡黙に、一本一本丁寧に材木に向きあっていました。なんだか、近寄りがたい雰囲気です。本当に、ありがとう。ご苦労様です。

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さて、様々な木組みの「継ぎ」部分も作業が進んでいました。既にご紹介したとおり、釘やボルトは極力使わず、ほぼ全てが木組みによって組み立てられます。まるでジグソーパズルの様相で、ものすごい数の材木ひとつひとつの組合せを作っていくわけです。

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大屋根の梁に使うのが、こちらの赤松です。全部で10本ほどになりますが、こんな大きな材木が天井にドドンと置かれるわけですから、それは壮観なことでしょう。

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これら木材のほとんどは、8KUMOの森で伐採した木を製材しました。一部、同じ八ヶ岳の北麓、佐久のあたりから持ってきた材木もありますが、全てはこの地域での地産地消です。

世間は、ウッドショックで材木が高騰し入手も容易ではないとのことですが、そういうこととは無関係に、粛々と作業が進んでいます。

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寒い日が続いた冬でしたが、やっと春がやって来ました。なんて、思っていたら今朝は雪。春一番に咲く黄色いマンサクの花が雪化粧しています。

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そんな行ったり来たりが、いましばらくは続くのでしょう。

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